生命の樹(セフィロトの樹)の守護天使 / ANGELS of Sephirothic Tree

生命の樹/Tree of Lifeは、旧約聖書の創世記(2章9節以降)にエデンの園の中央に植えられたとされる樹である。命の木と訳されることもある。カバラ思想ではこの重要な樹のことをセフィロトの樹/Sephirothic Treeと呼び、その思想の中核概念としている。

カバラ思想者=カバリストは生命の樹に「宇宙全体から人体」「精神世界から物質世界」を象徴させる概念を投影する。倒立した状態で描かれるこの樹は、上部の根から霊力を吸収し、それを各セフィラーへ行き渡らせつつ下部の物質世界に降りていき、その結実として枝葉を広げるという。生命の樹とは、このイメージを「広大な大宇宙」と捉えながらも、その雛型である「小宇宙としての人体」にも投影し、さらに神に至る精神的遍歴をも意味させるのだ。

生命の樹は10個の球:セフィラー、各球を繋ぐ22本の径:パスから成る。人間は最下方の一〇番球マルクトに存在し、22本の径を経ながらセフィラーを会得、一番球ケテルへ向け精神修養の旅を続ける。各球には人々を指導・守護する天使が存在するという。

10個の球(セフィラー/sephira) : 番号は右記「生命の樹の守護天使」に対応
01:ケテル 02:コクマ 03:ビナー 04:ケセド 05:ゲブラー
06:ティファレト 07:ネツァク 08:ホド 09:イェソド 10:マルクト

22個の径(パス/pass) : 名称横の()内の数値はどのセフィラー間を繋ぐかを示す
01:アレフ(1-2) 02:ベート(1-3) 03:ギーメル(1-6) 04:ダレット(2-3)
05:ヘー(2-6) 06:ヴァヴ(2-4) 07:ザイン(3-6) 08:ヘット(3-5) 09:テット(4-5)
10:ヨッド(4-6) 11:カフ(4-7) 12:ラメド(5-6) 13:メム(5-8) 14:ヌン(6-7)
15:サメフ(6-9) 16:アイン(6-8) 17:ペー(7-8) 18:ツァディー(7-9)
19:コフ(7-10) 20:レーシュ(8-09) 21:シン(8-10) 22:タヴ(9-10)