栄光の天使 / ANGELS of GLORY

栄光の天使。神の御前に立つ事を許された天使=「御前天使/ANGELS of PRESENCE」、そして「神の顔/ANGELS of FACE」とも呼ばれる、天使軍団の中でも最も重要で中核を成す存在。

彼らは神の威光を人の世に知らしめる為に、他の天使達を率いて神の意志を実践する司令官である。七層の天上世界のうち、第六天ゼブルにて軍議を開き、地上に影響を及ぼす。

栄光の天使の数は、概ね「7」人であるとされている。この七人のうち、ユダヤ・キリスト教では所謂「四大天使」とされるミカエル・ガブリエル・ラファエル・ウリエル(ときにファヌエル)は必ず含まれるが、あとの三人については確定していない。この三人の候補として挙げられるのはメタトロン、ラジエル、ラグエル、ラミエル、サリエル、カマエル、ハニエル・・・などである。

とはいえ、七人の天使の解釈は時代や解者によって多種多様ではある。例えば、中世英国にて記され、後世に多大な影響を与えたミルトンの「失楽園」。そこではミカエル、メタトロン、スリエル、サンダルフォン、アスタンファエウス、サラカエル、ファヌエル、イェフォエル、ザクザガエル、ウリエル、イェフェフィア、アカトリエルの計十二人(※)が栄光の天使とされていたのだ。

※失楽園ではガブリエルは栄光の天使の座を外されている。
・・・中世の世俗感が女性ともされるこの天使を、栄光ある立場に置くことを許さなかったのか?