複数形はエンジェルス/Angels。天使の階級としては底辺となる下級第三位。エンジェルを表すヘブライ語は「使者」を意味する。その数は、カバラにおいては3億165万5722人。守護天使として考えるなら人間の数の2倍存在するとされる。

他の階級の天使と比べ、最も人間に親しみやすい容貌をとって物質界に現われる。全知全能の神と人、永遠と我々の時間宇宙との間を取り成し、また大天使(アークエンジェル)の命を実行する実働部隊として機能する。また、守護天使として人の傍らに付き添う場合、守護者とは逆の性別をとることが多いらしい。

エンジェルは神と正義の名のもとに、人間社会のあらゆる部分に関係してくる。時には監視し、時には激励し、そして必要であれば直接的に神と敵対するもの=悪と対峙することもある。よって、あらゆる天使の中でもっとも人と接する機会の多い天使といえる。

この位階から堕落した者達として挙げられるのは、エンジェルの元君主であり星の支配者カカベル/Kakabel、ヤハウェとイスラエルの選民を際限なく憎み続けるサルマエル、北の支配者である魔術教師ハロトなど。

また、堕天後にソロモンの七十二柱となったのは、駱駝に跨り女性のような顔立ちの09パイモン/Paimon、一介の天使から地獄の長官にまで昇りつめた53カイム/Caimなどが挙げられる。

天使エンジェル/Angel