複数形はケルビム/Cherubim。天使階級の上級第ニ位。その名はヘブライ語で「知識」「仲裁する者」という意味。アッシリアでは寺院や神殿などの入口を守る番人であり、聖書では稲妻を手にエデンの園の東門の護衛役を勤める。

神を知り神を見ることができ、そして神の賜物を受ける能力を備えていると感じさせる。またケルプは独自の力で神性について考察し、英知の恵みに溢れ、惜しむことなくそれを次の位階へと伝達することができる。

ケルプの姿は極めて異形のものといえる。4枚の翼と4つの顔、腕を持つ。光り輝くその足元には車輪があるという。この車輪は神の御座を運び、神の戦車を駆ける役目を持っていたと考えられる。

この軍団の司令官と知られるのは、「神の美」を意味するヨフィエル/Jophiel、セフィロトの木の「ビナー(Binah)=理解」に座すザフキエル/Zaphkiel。この2人の天使は共にゾフィエル/Zophielという別名を持ち、共に土星層の支配者とされる。

この階級で堕天した天使としては、元智天使の君主にして地獄の祭司長、地獄の七君主の一人バールベリト/Balbelith、地獄の中でも極めて獰猛な軍団を率い、知恵を愛す「無害な」アシュメダイ/Ashumedaiなどが知られる。

智天使ケルプ/cherub