カラビアとも呼ばれる。召還円の中に五芒星形内の星という、生命のない奇妙な姿で現れる。しかし、術者が望み要求するのならば、人の姿でも現れるという。

デカラビアは姿だけでなく、その出自も奇妙である。72柱の1体としてレメゲトンに載っているのはもちろんのこと、ゲーティア書、エノク書など主要な文献のほとんどに姿が見られるにもかかわらず、そのどれにも「五芒星の悪魔」としてしか紹介されていない。

一神教(ユダヤ系は特に)で悪魔とされるのは、神の意志に背き堕天・降天した天使や異教の神々などが貶められた者が大半である。高位の悪魔ほど、文献に数多くその足跡が残るものだが、デカラビアの場合「悪魔としての系譜」が全く見えてこないのである。

デカラビアは鳥類を操り使い魔として授けてくれる。また、植物や石に隠された力の知識をもたらす。石には様々な力が宿っており、自分に幸運をもたらす物もあれば、不幸を呼び寄せる石もある。デカラビアの力を借りることにより、自分のフィーリングにあった石を直感的に判断できるようになる。その力を逆しまに利用すれば、敵に不幸をもたらす石を与える事もできるだろう。

「ソロモン72柱」 悪魔紋章 "69 デカラビア/Decarabia"
 悪魔紋章 "69 デカラビア/Decarabia"

「ソロモン72柱」 69 デカラビア/Decarabia