66の悪霊軍団を支配下に置く地獄の長官の一人であり、魔界の西方を統治する君主でもある。その姿は四人の王をともなった人間とされる。

ガープはかつて、能天使の位にいたと伝えられている。堕天後、ガープは熾烈を極める魔界の権力闘争に打ち勝ち、西方を統治する二人の悪魔の一人となったのである。王ともなれば職務が忙しいのか、ガープは僅かの期間しか召喚者の呼びかけに応じない。その期間は太陽が南の星座にあるとき、と伝えられている。この伝承が意味するところは蟹座の期間を意味し、7月20日から8月20日までを意味するのである。

この短い期間が物語るように、ガープが召喚者に与える加護は多岐に渡る。その能力は人の意識を失わせたり、またガープは感情操作を最も得意とする。当事者間の憎しみ、あるいは愛を意のままに操り召喚者、あるいはガープが望む結果を導き出すことが可能となるのである。

ガープ召喚を望むなら熱き日々を待たねばならない。しかし、ガープ召喚を目論む召喚者の数は多く、必ずしも己が呼びかけにガープが答えるとは限らない。

「ソロモン72柱」 悪魔紋章 "33 ガープ/Gaap"
 悪魔紋章 "33 ガープ/Gaap"

「ソロモン72柱」 33 ガープ/Gaap