複数形はスローンズ(トロウンズ)/Thrones。天使階級の上級第三位。別名としてオファニム/Ofanim、ガルガリン/Galgalim(車輪、瞳の意)とも呼ばれる。「神の玉座を運ぶ尊厳と正義の天使」または「意思の支配者(Loads of Will)」とされる。座天使は巨大な車輪そのものか、無数の瞳をもつ者として描かれる。
座天使は気高く崇高な天使で、その名はすべての悪徳を超越し、人知を超えて高みへと昇りつめることを示す。ソロネは全ての卑俗なるものを退けつつ、主の傍らに座を占め、神的原理から降り来るものを受け止めるのである。
神の玉座の運び手というと前出のケルプと混同しがちであるが(実際にエゼキエル書では混同していると思われる表現がある)、後世の神学者たちはケルプは役職上の神の玉座を運ぶもの、ソロネは戦車など実戦上の役目を担うもの、と解釈したようだ。
この軍団の司令官と知られるのは、セフィロトの木3番目:「ビナー/Binah=理解」の守護者「神の番人」ザフキエル/Zaphkiel、そしてラファエル/Raphaelである。
この階級で堕天した天使は、元カナンの神で「見張る者」アザゼル/Azazel、蝿の位階の大法官にして「炎の王」アドラメレク/Adramelechなどだろう。
また、ソロモン王に仕える堕天使を数多く生みだしているのもこの階級である。以下は元座天使であったソロモン王の悪魔たちである。20プルソン/Purson、30フォルネウス/Forneus、40ラウム/Raum、41フォカロル/Focalor、54ムルムル/Murmur。