ミーカール/Mikal
ジブリール/Djibril
キリスト教における大天使ミカエル。地獄が創られてから一度も笑った事はないといわれる程の、愚直で生真面目な性格とされる。雨から河、湖や海などのあらゆる水に関する領域の守護者である。キリスト教では天使の中でも中心的な存在であったが、回教においてはその座を告知天使ジブリールに明け渡している。
審判の天使イスラフィールの5000年後に創造されたミーカール。第七天に住まう彼は、エメラルドの翼を持ち身体はサフラン色の体毛で覆われている。彼の体毛には、一本の毛ごとに100万の顔、一つの顔に100万の目と10万の言語を操る100万の舌がつく。これら全てがアラーへの許しを乞うているという。
ジブリール/Djibril
ムハンマドの元へ訪れコーランを口述した、キリスト教における大天使ガブリエル。拝火教においてはスラオシャがジブリールに相当するという。その姿は威厳に満ちている。ジブリールの輝く顔の両眼の間には「神の他に神は無し、ムハンマドは神の予言者なり」と刻み込まれ、緑色の翼は地平線の長さと同等であったと伝えられる。
ジブリールはムハンマドを啓示の旅へ誘っている。ムハンマドはイーサー(イエス)やイドリス(ヘルメス)、モーゼやアブラハムとアーダム、大天使ミーカールとの邂逅を果たしながら、様々な天国を訪れた。そして旅の終りには、黄金の大海にて神聖なる知識を授かって、地上へ帰還した。
イスラムの他の伝承では、神の恩寵を失ったアーダムを慰め、文明的な技術を教え、さらに巡礼の旅の習わしを教える為、聖地メッカへ連れて行ったという。