グリゴリの天使 / Angels of Grigori

地上の監視者。誘惑を見定める者、そして誘惑される者。…その身勝手な行いは次第と神の怒りに触れ、滅びの道へとひた走る。

グリゴリ/Grigoriとは元々「神の子」「見張る者」という意の高潔の天使達である。本来の任務は、あまりに地上の人間が罪を犯すので、その人間の監視をすることであった。しかし、地上に降りた天使達は、数々の誘惑に負け、受肉し、禁じられた知識を教授し、人の娘と子を為すまでに堕落してしまうのだ。

筆頭はアザゼル。その副臣としてシェムハザが控え、総勢は200を数える。人に教授したのは、戦うための武器、誘惑するための化粧、医学、天文学、そして魔術。グリゴリの子、ネフィリムは身の丈3,000キュピト(1,350m)にも達する巨人であり、地上の全ての食物(人間も含む)を喰らい尽くし、挙げ句、共食いを始める始末。

このような愚かしい堕天使とネフィリムの殲滅のため、神は世界を洪水で洗い流した。結果、巨人は死滅し、堕天使達は第五天に永劫幽閉された。地上で生き残ったのは、大天使から啓示を受け箱舟へ逃れたノア一家と対の動物達だけであった。

グリゴリは人に神の英知を伝えるために降りてきたという説もあるが、それも結果的には地に降り受肉し堕天した事実に変わりはないだろう。

以下、グリゴリの構成員達を抜粋する。※()内は人間に教授した知識である
アザゼル(武器・化粧)、シェムハザ(魔術)、アザエル、サタナエル、アグニエル(魔術)、アンマエル(神の秘密の御名)、サラクエル(大地の秘密)、バラクィヤル(占星術)、カカベル(天文学)、エゼクェル(気象学)、エクサエル(器・装飾品)、ガドレエル(武具)、ペネムエ(筆記)、カスダイ(堕胎)、カシュデヤン(精神医学)、ファルモロス(薬学・医学)